ファクトフルネス
「10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」
世界中の事実を事実としてすら知らずに
私は生きていると思う。
いろいろな思い込みで物事も見ていると思う。
メディアは視聴者が興味をそそられる切り取られた非日常のニュース、衝撃的なニュースばかりを流し、それを私も信じてしまっている。
その他で起きている些細な発見や社会のより良いことはニュースにもならず、私たち知ることもない。
そして、世界の見方も
自分のいる世界と「それ以外」の世界、
先進国と途上国とか、
富裕層と貧困層と分断して考えるのではなく、
世界を4つのレベルに分けて、
その中でいわゆる極貧の人々(1日あたりの所得が2ドル以下)は実はほんの一部に過ぎなく(と言っても70億人中の10億人だが)
それ以外の60億人は、以前よりより良い生活をしているという事実も知らなかった。
数字の見方も考えさせられた。
衝撃的な数字があるとする。
例えば、「世界で1歳までに命を落とす子供は420万人いる」、というユニセフの数字。
たしかに衝撃的な数字だし、心も痛む。
でもその2016年統計の数字の背景には、
その前の年は440万人、
1950年の数字は1440万人
…年々減少している、という事実もある。
そのまま数字を感情的に読むのではなく、多方面から見なくてはいけない。
他の数字と比べると?
1年前や10年前の数字は?
一人当たりで換算すると?
そのようにしないと、多く勘違いしてしまうこともあり得ますね。
2019年1月初版のこの本にも
著者が心配する5つのリスクの1つ目に
「感染症の世界的な流行」
とありました。
…すぐに現実の事となってしまいましたね💦
また、この問題に取り組むには「グローバルな協調が必要」と…。
他の国に責任を押し付けあっている現実を
2017年に他界された著者の方は天国からどのような思いで見ているのでしょうか?
この本の中で紹介されていたサイト
「ドル・ストリート」
https://www.gapminder.org/dollar-street/matrix
世界の真実の姿の
ほんの1つの側面が見えるかもしれません。